Unite DE Alumi
ユニテ DE アルミ
2017.12.15
溶接
今回は、アルミとアルミを繋ぎ合わせる“溶接”についてです。
アルミ同士を繋ぎ合わせようとしたらビスやボルト、リベット等で留める事が出来ますが、溶接にて繋ぐことも出来ます。
弊社ではTIG溶接という、電気を使用した溶接方法をしております。TIGとは(Tungsten Inert Gas)の略で、タングステン不活性ガス溶接という意味です。
簡単ですが、上記のイラストを元に説明致します。
電流を流すとタングステン電極棒の先端からアークと呼ばれる高温の熱が発生するので、この熱で材料同士を溶かし溶融(くっつける)する溶接をしております。
この時、アークの周りにシールドガスを発生させながら行わないと、金属と空気中の窒素や酸素と反応して、綺麗に溶接が出来なくなります。
また、溶加棒というアルミ棒を使用すると肉盛りすることが出来るので、より強度を出したい時などに使用します。
上記の画像でピンクの部品が付いている物が“トーチ”と呼ばれる溶接する為の機械です。先端から出ている棒がタングステン電極です。実際に溶加棒を用いて溶接したサンプルです。
以下に弊社で行った溶接の画像を添付致します。
★同じ厚み、大きさの角パイプを繋ぎ合わせたものです。弊社にある端材でサンプル作成しました。
★形材にチャンネル材の取り付けと、端部に平板を取り付けたものです。端部の取り付けには溶加棒を使用せず、タングステン棒のみで溶接したのですが、電圧を調整して平板が溶け落ちしない様に素早く溶接しています。
★肉厚の違う材料を溶接した画像です。平板が薄い為、一緒に始めると平板が溶けてしまう為、先に元材を温めてから行っています。R部分は途中で止めると綺麗に出来ないので、一気に行います。
★コの字のチャンネル材の中に平板を入れて点付け溶接していますが、トーチが当たってしまうので意外と大変です。上の丸パイプを付ける時は材料を回転させながら行っています。材料が大きかったので、取り回しが大変でした。
★裏面の点付け溶接です。この後、グラインダーで綺麗に削っております。裏側だけですと割れる可能性がある為、表面にもビート残しにして溶接しています。
弊社にて行っている“溶接”について書きましたが、上記以外にも試作や量産で色々と製作しています。
出来る物、製作が難しい物などあると思いますが、溶接に関連した案件が御座いましたらお力になれると思いますので、ご一報戴けたら幸いです。
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