Unite DE Alumi

ユニテ DE アルミ

2019.03.27

押出

押出ダイスの手入れ

今回は押出で最も重要なダイスの手入れについて取り上げていきたいと思います。

 

 

押出のダイスだけでもいろいろな種類があり、もちろん押出製品によってダイスを製作しております。

現在、弊社では8000型以上。

ダイスによっては枝番をつけ、より早く対応できるように、1つの形状に対し数型所有している物もあります。

 

以前にもこのブログ内にてご説明させて頂きましたが、ダイスには中空のない断面形状を製作するソリッドダイスと中空部をもつ断面形状を製作するホローダイスがあり、大きく2つに分けられます。

 

 

押出後のソリッドダイス

 

 

押出後のホローダイス

 

 

押出後はどちらもアルミが中に詰まっている状態です。

 

 

まず、中に詰まったアルミを取り除く作業です。

窯の中に水をはり、専用薬品を混ぜ合わせ、アルミが詰まったダイスを窯の中に浸けていきます。

化学反応によりアルミが溶け出し、数時間で中に詰まったアルミは溶けていきます。

 

中に詰まったアルミがなくなり水洗いし、表面の汚れなどを落とします。

しかし、完全には落ち切らないので次工程の磨きの作業へ取り掛かります。

汚れ・錆・黒皮を取り除く為、専用機械にダイスをセットし、ダイスの生地が見えるまで磨き上げます。

 

 

表面はもちろんですが、ダイスで一番重要な形材の形がかたどられた製品の出口(ベアリング)部分を重点的に磨いていきます。

こちらは最後、機械に頼らず一つ一つ手動で仕上げます。

 

汚れなどが残り、押出製品に影響が出てはなりません。

表と裏、磨き残しの無いように磨きます。

丁寧に磨きます。

ひたすら磨きます。

気持ちを込めて・・・。

 

 

 

そして、余分な汚れ・かすを取り除き綺麗な状態になったところで、

ここからやっと次の押出に備えたダイスの修正作業に取り掛かります。

 

押出形材のダイスの形は一つとして同じものはありません。

左右非対称・複雑な形材等さまざまなものがあり、不具合が出ないよう、それぞれの特性や癖を見極めなければなりません。

ダイスの状態により製品の品質に直結して影響を及ぼす為、豊富な経験と実績を持った社員が担当し、次の押出でより良い製品がでるように精密な修正のもと、ベストコンディションにもっていきます。

 

 

手作業にてグラインダーやリューター・ヤスリを使い、熟練した技術と感覚で一つ一つダイス修正を行っていきます。

そして手入れが終わったダイスは棚に並べられ、出番がくるその日まで待ち続けています。

 

 

押出ダイスだけでも設計の段階から日々の手入れまで、様々な人間が携わり、とても奥の深いものです。

これからも高品質な製品をお客様にお届けできるよう、日々勉強を重ね、生産活動に取り組んで参ります。

 

 

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