Unite DE Alumi
ユニテ DE アルミ
2018.09.07
アルミ熱処理
今回はアルミ押出後の熱処理についてお話させて頂きたいと思います。
押出されたアルミはそのままでは強度が無く、手で握ると指の痕が付いてしまったり、直ぐに曲がってしまう状態です。
このままでは製品として使い物になりません。
そのために決められた強度・硬度を出す熱処理(焼戻し)を行います。
押出されたアルミ製品は引張矯正し、決められた長さに切断します。
その後、中間検査にて外観・寸法等を細かく検査し、合格した製品をラックに積載していきます。
ラックを熱処理炉の台車に並べ、炉の中に入れていきます。
弊社ではJIS H 4100規格、合金番号6063、質別はT5処理を行っております。
T5処理は熱処理炉を高温にし、製品に一定時間熱を加えていきます。
炉内の上部に電熱線のヒーターがありスイッチを入れると加熱し、炉内の空気を高温にします。同時に奥にあるファンで炉内の空気を循環させ、ムラが無いよう製品に熱を加えます。
熱処理後、製品が冷めるのを待ちビッカース硬度計にて硬度検査を行います。
ビッカース硬度計に製品を乗せ、決められた硬度が出ているか検査します。
ダイヤモンドの圧子を製品に押込み、そのときにできるくぼみ(圧痕)の面積の大きさで硬いか柔らかいかを測定します。
決まられた強度・硬度が得られ合格した製品は、次工程の表面処理、一部曲げ加工等の工程へと移っていきます。
熱処理の工程を行う事で製品の強度や硬度が得られ寸法が安定し、サッシ・手摺・家電製品等の身近に使われるアルミ製品へと近づいていきます。
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