製造2課の倉橋です。
弊社では、アルミ手摺以外にもアルミを加工して、お客様のニーズに合わせた製品を提供しております。
では、アルミ加工ってどんなことができるのか?加工と言っても、切断、穴あけなど色々あります。そこで今回は、穴あけなどの加工において、弊社で多く使用しているNC加工機での一般的な加工について紹介します。
弊社には、NC加工機が3台あります。そのうちの1台がこちらの写真のものです。
それでは、弊社のNC加工機を使ってどんな加工ができるのか?下図のようなサンプル品を製作しながら紹介します。
①とりあえず、材料はアルミの生材(FB-3x30)だけ切断して用意しておきました。
②加工の順番は様々ですが、まずは基本の穴あけ。図の中央部のΦ5.0の穴と鍵状の部分のΦ15の穴をそれぞれ穴径にあったドリルを使ってあけました。
②-1 Φ5.0穴 ②-2 Φ15穴
③次に、図の両端にあるM4タップ加工を行いました。タップ加工は下穴がないと加工できないので、先にドリルで下穴をあけ、その穴にタップを使ってM4のネジ穴をあけました。
③-1 下穴 ③-2 M4タップ
④続いて、図の中央の鍵状の加工についてですが、この部分の加工は、②でΦ15の穴あけをした箇所からエンドミルで削って切り欠きを追加しました。エンドミルやドリルでは、丸い刃物を回転させて削るので角を作ることが出来ません。そこで、スロッターを使って角を出しました。
④-1 エンドミル ④-2 スロッター
⑤最後に図の両端のR加工と長穴の加工ですが、どちらの加工もエンドミルで削って加工しました。
⑤-1 エンドミル(R加工) ⑤-2 エンドミル(長穴)
⑥今回実施した加工で、下の写真のようにサンプル品ができました。(タップ加工をした箇所には、M4小ネジを入れてみました。)
⑥-1 サンプル品
NC加工機では、穴をあけたり、長穴をあけたり、ネジ穴をあけたり、切り欠きをしたりすることができますが、加工の内容はお客様によって様々です。
例えば、製品を量産する前に試作品を作って確認したいときなどに、とりあえずこのNC加工機を使って試作品を作ったりすることもあります。
簡単ではありますが、弊社のNC加工機で出来ることを載せました。何かの参考になればと思います。